不定期連載第八話「俺から離れるなよ」
2005年5月2日 連載「冗談だろっ」
ドアノブを捻っている時間が惜しいので、ユセを抱えたまま力任せに蹴り開ける。あまり力を入れすぎると壁に当ったドアが跳ね返ってきてダメージを受けるため、適度な力加減が重要だ。
そうして目の前に開けた廊下を迷いなく駆け出し、適当な所で再びドアを蹴り開けて部屋へと飛び込み、急いでドアを閉める。と、ニ、三拍開けて複数の足音が慌しく扉を隔てた廊下を駆け抜けていった。
やっと一息。
「飛行艇に結構な人数で追って来るとはな…チンピラまがいかと思ってたが、背後にでかい組織でもついてやがるのか?結構な資金力だこと」
空は比較的安全だと思っていたが、それは飛行艇という巨大な密室に、敵対勢力が乗り合わせない前提での話。や、2、3人やそこらなら手っ取り早く伸してしまえば後は悠々と空の旅。が、こちらを捕まえたい敵側に数で攻められれば、巨大とはいえ密室である事が命取りになる。どんなに逃げても必ず行き止まりになるのだ。圧倒的に追われる側が不利だ。
「……ついてるよ、組織。まさか空まで追っかけてくるとは思わなかったけど」
俺に抱えられたままのユセがぽそぽそと言う。追って側の情報があるなら早く言えと言いたい気もするが、自分から確認を取らなかった俺も悪い。反省しているようでもあるし、今はそんな場合ではないので、あたったりもしない方向で。
「飛行艇で騒ぎ起こして、万一背後の組織がばれたら動きづらくて仕方ないでしょ?だから、まさかあんな大人数で追ってくるとは思ってなくて…」
最後の「ごめんなさい」は音にはならず口の中だけで呟かれる。
「読み間違いは誰にだってあるさ。問題は、今どうするかだ」
廊下の先に俺達がいない事に気付いたのか、一部屋一部屋ドアを確認する音が近付いてくる。時間が無い。
「…小分けにして戦えるんならまだ楽なんだけどな…ま、そう言っててもどうにもなんねーか…」
もしそれでどうにかできたとしても、ここまで騒ぎが大きくなってしまっては、中心人物たる俺達はただちに最寄の街で降ろされるだろう。金は前払いだってのにとんだ大損だ。俺の金じゃないけど。
今開かれたのは隣のドアだろうか。
―――仕方がない。
「腹括るか。ユセ、いざとなったら奥の手使うから俺から離れるなよ」
廊下の様子を伺うために寄りかかっていたドアから背を離し、窓とユセを背にして部屋の中央より窓側へと移動する。
かちゃり、と、ドアノブに手がかけられた音が部屋に響いた。
>Go To Next
世間はGW。僕は先週分の休みを返上してどうにか明日から三連休をもぎ取りました。仙台いてきます。身体が痛いです。
ところでこの連載読んでる物好きいないだろーなー(なら書くな)
今週のマジレン
・二週連続黄桃だった。
・二週連続他の三人は背景だった。でもちょっと兄ちゃんはおいしかったかも。
・翼ちん決意のポーズにあわねぇ。
・ウルザードの変態度が毎週上がってる。
・翼ちんが矢を放った理由が人でなし。いくらなんでもそれはねぇだろ。
・来週は麗ちんの話。マジより米のが大切らしい。
・どうでもいいが翼ちん実は筋肉質。
今週の響鬼
・あきらちゃんも食べられる!と思ったら匂い嗅いだだけで去っていく乱れ童子。…失礼な(何が)
・あきらちゃんと息吹鬼さんは結構似た者師弟。あきらちゃんしっかり者かと思ったら実は結構ぽややんだね?君
・今期の仮面ライダーはぽややんばっかりだ。
・響鬼さんがオロ○ミンC吹いてた。
・ディスクアニマルかぁいい。響鬼さんのパンツの裾に侵入する蛇。
・来週は弦使いのライダー登場。恐らく斬鬼さんだと予想。ほんとにギターっぽい。
・プレゼント企画のお知らせでマージフォンをかぱかぱする響鬼さん。あの後「マージ・マジ・マジーロ!」ってやって白い視線を浴びせられるといい。
以下次週。
ドアノブを捻っている時間が惜しいので、ユセを抱えたまま力任せに蹴り開ける。あまり力を入れすぎると壁に当ったドアが跳ね返ってきてダメージを受けるため、適度な力加減が重要だ。
そうして目の前に開けた廊下を迷いなく駆け出し、適当な所で再びドアを蹴り開けて部屋へと飛び込み、急いでドアを閉める。と、ニ、三拍開けて複数の足音が慌しく扉を隔てた廊下を駆け抜けていった。
やっと一息。
「飛行艇に結構な人数で追って来るとはな…チンピラまがいかと思ってたが、背後にでかい組織でもついてやがるのか?結構な資金力だこと」
空は比較的安全だと思っていたが、それは飛行艇という巨大な密室に、敵対勢力が乗り合わせない前提での話。や、2、3人やそこらなら手っ取り早く伸してしまえば後は悠々と空の旅。が、こちらを捕まえたい敵側に数で攻められれば、巨大とはいえ密室である事が命取りになる。どんなに逃げても必ず行き止まりになるのだ。圧倒的に追われる側が不利だ。
「……ついてるよ、組織。まさか空まで追っかけてくるとは思わなかったけど」
俺に抱えられたままのユセがぽそぽそと言う。追って側の情報があるなら早く言えと言いたい気もするが、自分から確認を取らなかった俺も悪い。反省しているようでもあるし、今はそんな場合ではないので、あたったりもしない方向で。
「飛行艇で騒ぎ起こして、万一背後の組織がばれたら動きづらくて仕方ないでしょ?だから、まさかあんな大人数で追ってくるとは思ってなくて…」
最後の「ごめんなさい」は音にはならず口の中だけで呟かれる。
「読み間違いは誰にだってあるさ。問題は、今どうするかだ」
廊下の先に俺達がいない事に気付いたのか、一部屋一部屋ドアを確認する音が近付いてくる。時間が無い。
「…小分けにして戦えるんならまだ楽なんだけどな…ま、そう言っててもどうにもなんねーか…」
もしそれでどうにかできたとしても、ここまで騒ぎが大きくなってしまっては、中心人物たる俺達はただちに最寄の街で降ろされるだろう。金は前払いだってのにとんだ大損だ。俺の金じゃないけど。
今開かれたのは隣のドアだろうか。
―――仕方がない。
「腹括るか。ユセ、いざとなったら奥の手使うから俺から離れるなよ」
廊下の様子を伺うために寄りかかっていたドアから背を離し、窓とユセを背にして部屋の中央より窓側へと移動する。
かちゃり、と、ドアノブに手がかけられた音が部屋に響いた。
>Go To Next
世間はGW。僕は先週分の休みを返上してどうにか明日から三連休をもぎ取りました。仙台いてきます。身体が痛いです。
ところでこの連載読んでる物好きいないだろーなー(なら書くな)
今週のマジレン
・二週連続黄桃だった。
・二週連続他の三人は背景だった。でもちょっと兄ちゃんはおいしかったかも。
・翼ちん決意のポーズにあわねぇ。
・ウルザードの変態度が毎週上がってる。
・翼ちんが矢を放った理由が人でなし。いくらなんでもそれはねぇだろ。
・来週は麗ちんの話。マジより米のが大切らしい。
・どうでもいいが翼ちん実は筋肉質。
今週の響鬼
・あきらちゃんも食べられる!と思ったら匂い嗅いだだけで去っていく乱れ童子。…失礼な(何が)
・あきらちゃんと息吹鬼さんは結構似た者師弟。あきらちゃんしっかり者かと思ったら実は結構ぽややんだね?君
・今期の仮面ライダーはぽややんばっかりだ。
・響鬼さんがオロ○ミンC吹いてた。
・ディスクアニマルかぁいい。響鬼さんのパンツの裾に侵入する蛇。
・来週は弦使いのライダー登場。恐らく斬鬼さんだと予想。ほんとにギターっぽい。
・プレゼント企画のお知らせでマージフォンをかぱかぱする響鬼さん。あの後「マージ・マジ・マジーロ!」ってやって白い視線を浴びせられるといい。
以下次週。
コメント