「卑しき刃」

2006年7月12日 ポエム
私を癒すモノを刻み
貴方を壊すモノを刻み
卑しき刃となったこの両手

どれだけ想い焦がれようとも
抱きしめる事などできるはずもない

数えきれない傷痕
数えない傷口

まだ届かないと嘆く私は
きっとこのホシより醜い

何よりも私を砕いた私
自分の為ならこんな腕は腐り落ちればいい

何よりも貴方を守りたい私
貴方の為にだけ今日も罪を浴びる

穢れない人 強い人
その心と意志で全てを救って

薄汚れた私は
貴方を救いにして堕ちていく

近い将来離れる時がきたのなら
近い未来私が動かなくなったら

後生だから全て忘れて。







「まりんとメラン」で思い出した。
メランって、まあ所謂戦闘兵器で、両手が武器なんですよ。
片手が剣で片手が銃みたいな。
最初はかせられた使命を果たす為、少しずつ大切な存在を守る為にその武器でぼろぼろになっても戦うんだけど。
どれだけ想ってもそうまでして守っても、戦うためだけに存在してるその両手では大切な人を抱きしめる事も叶わないんですよね。
時々、CDジャケ(確か)とかでメランの両腕が「武器」ではんく「手」で描かれてるものがあって、それを見ると切なくなる。

漂白のチャドが表紙の巻の中表紙でもそんな感じの詩が書いてあって、切なくなったなーと。

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