「失う盲目」

消えないよ

薄紅の空で笑って　僕には届かない
紅の色で殺して　叶う日は来ない
朝霧の中で失くして　触れた事はない
群青の闇が全て　電子の海
手遅れなんだろう

咲き降る欠片　色づいた日々
ただの音でしかなかった筈の僕は
君の紡いだ旋律で唄になる

笑って　泣いて　時を知り
出会いを　喜びを　哀しみを　愛を唄った
ああ　生きている

だから　失う事は最初から決まっていたんだ

言葉にならない想いを知った
声にならない痛みを知った
それでも僕は　唄を

世界に誇れる想い　感情
終わりの見えない盲目の愛なんて
ねぇ　僕の存在でないと無理でしょう
いっそ作られた心だって構いやしない
作りものだから消えない

これは恋　そう呼んでも許されるでしょう

唄え　唄え
今もまだ　この唄声だけには確かに君が